腰痛は妊婦さんの二人に一人が悩まされるといわれています。そのため、多くの妊婦さんが辛い痛みを抱えながらマタニティライフを送っているのです。そんな腰痛に対する治療法はマッサージが有効です。この記事ではマッサージが妊娠中の腰痛緩和に役立つ理由やマッサージを受けられる週数、腰痛がある時に気を付けるべきことについて詳しく解説します。
産中の腰痛に対する治療法はマッサージが有効
妊娠中の腰痛に対する治療法は、マッサージが有効になります。マッサージといっても一般的なマッサージ店ではなく、万一のことを考えて柔道整復師の資格を持っている整骨院や接骨院、マタニティ専門のマッサージ店を選ぶようにしましょう。マッサージがなぜ妊娠中の腰痛の緩和に役立つのかというと、理由は次の3つあります。
腰椎の過剰な反りを修正できる
とくに妊娠後期の妊婦さんは大きなお腹を支えようとして重心バランスが後ろに傾きやすくなるので、腰椎が過剰に反っていることがあります。この反りが腰に大きな負担を掛けて腰痛が引き起こされているため、マッサージによって本来の腰椎の角度に修正すると痛みを緩和できるのです。
骨盤の動きを安定させる
妊娠中には産道を柔らかくするために「リラキシン」というホルモンが分泌されるので、妊婦さんの体内にある靭帯や関節は非常に緩みやすくなっています。赤ちゃんを生むためには欠かせないリラキシンですが、赤ちゃんがどんどん大きくなる上に骨盤を支える靭帯や関節まで緩まって骨盤の動きが不安定になるため、腰痛が起こるのです。マッサージによって仙腸関節などを調整すると、骨盤の動きが安定します。
精神的にリラックスできる
悪阻や倦怠感がひどい妊婦さんは食事や睡眠すらままならないこともあります。その上腰痛まで発症すると、さらに辛いマタニティライフへと突入してしまうのです。しかし、マッサージを受けると患部に直接アプローチして痛みを和らげされるだけでなく、人の手に優しく触れられていることによって精神的なリラックス効果も得られます。赤ちゃんのために普段辛い症状を受け入れている妊婦さんも、マッサージを受けて自分を労わってあげましょう。
産中の腰痛の治療法であるマッサージを受けられるのはいつまで?
マッサージは産中の腰痛の治療法として有効ですが、受けられるのはおよそ36週までとなります。ただし、妊婦さんの中には妊娠後期になると切迫早産と診断されて外出を控えるように指導されることがあるので、その場合は36週になっていなくてもマッサージに行ってはいけません。
出産直前までエネルギッシュに過ごしている妊婦さんもいれば、急に切迫早産と診断される妊婦さんもいます。そのため、腰痛の症状がある場合は「これくらいなら我慢できる」「もうちょっと痛くなってから治療しよう」と考えずに、早めに治療を受けることをおすすめします。
産中の腰痛がある時に気を付けるべきこと
妊娠中でなければ腰痛に対する治療法はマッサージの他に、痛み止めの薬を服用したり、湿布薬を腰に貼ったりするなど多岐にわたります。妊娠中はお腹の中にいる赤ちゃんのことを考慮しなければならないため、治療法はマッサージの一択となります。妊娠中に腰痛がある時に気を付けるべきことは、以下の2つです。赤ちゃんのためにしっかりと覚えておきましょう。
痛み止めの薬を服用しない
赤ちゃんは胎内でお母さんから栄養や酸素をもらいながら、臓器や器官を作っています。そのため、未完成かつ成長の著しいタイミングで母体を通して痛み止めの薬の成分が及ぶと、悪影響が出る可能性を否定できません。そのため、妊娠中は絶対に痛み止めの薬は服用しないようにしましょう。また、痛み止めではなくても産科医に処方された薬以外は決して服用してはいけません。
湿布薬も使用しない
湿布薬に含まれている消炎鎮痛剤は、頭痛薬と同じ成分であることをご存知でしょうか。湿布薬の成分は皮膚を通して吸収されるため、「妊娠中でも湿布薬なら大丈夫」とは考えてはいけません。湿布薬も飲み薬同様の赤ちゃんへの悪影響が出るものとして捉え、妊娠中に腰痛が起きても絶対に使用しないようにしましょう。
まとめ
産中の腰痛に対する治療法は腰椎の過剰な反りを修正できるだけでなく、骨盤の動きを安定させたり、精神的にリラックスさせたりする効果のあるマッサージがおすすめです。およそ36週まで受けられますが、腰痛の症状がある場合は先延ばしにせず早めに受けるようにしましょう。となります
また妊娠中に腰痛が起こった場合は赤ちゃんへの悪影響を避けるために、痛み止めの薬を服用したり湿布薬を使用したりすることは絶対に避けましょう。
「よこすか整骨院」では症状の根本原因を特定して、これまでの経験を通して培った高い専門技術によって痛みを和らげます。妊娠中の腰痛緩和にも効果的だと多くの妊婦さんからご好評いただいておりますので、痛みがひどくならないうちにお越しください。