腰痛に多い原因として、腰椎間板ヘルニアが考えられます。ただの腰痛と思って、放置してしまっている方もいらっしゃるでしょう。休むだけで痛みが緩和することもありますが、放置すると体にさまざまな症状があらわれます。ここでは、腰椎間板ヘルニアになった場合、やってはいけないこと、治療法について解説します。腰痛にお悩みの方はぜひ参考にしてみてください。
腰椎間板ヘルニアとは
椎間板に負担がかかることで、飛び出た椎間板が回りの神経を刺激し、腰痛として症状が出ます。この状態を腰椎間板ヘルニアと呼ぶのです。椎間板ヘルニアになる原因としては、腰を痛める姿勢や動作、もともとの骨の形、その人の体質によるといわれます。
また腰椎間板ヘルニアになりやすい職業として、ドライバーや工場作業など長時間同じ姿勢でいる職業が挙げられます。これらの仕事に就いていない人でも、遺伝や生活習慣によって腰椎間板ヘルニアを引き起こすこともあるのです。
腰椎間板ヘルニアになったらやってはいけないこと
腰椎間板ヘルニアになると安静にして、動いてはいけないイメージを持つでしょう。たしかに腰椎間板ヘルニアになると、腰痛の症状があります。腰痛は悩ましい症状で、痛みが激しくなると普段の生活にも支障が出始めるかもしれません。
しかし、必ずしも運動をしてはいけないことはありません。ここでは腰椎間板ヘルニアになってしまった場合、本当にやってはいけないことをご紹介します。
運動不足になる
安静にしている必要があるのは、痛みがある時だけです。無理な運動は禁物ですが、症状がない場合、適度な運動は必要です。運動不足になると、筋力量が低下することで血流が悪くなります。椎間板が硬くなり、症状が悪化することもあります。ストレッチや軽いウォーキング、水中スイミングを取り入れ、椎間板に負荷をかけすぎないようにしましょう。
また、運動不足による体重増加にも気をつけなければなりません。とくに上半身に脂肪が多くついてしまうと、腰にかかる負担は大きくなります。運動不足で体重が増加することはさけましょう。
腰に負荷をかける運動
適度な運動をすることは大切です。しかし、腰をひねる、片方だけに重心がかかる、一時的でも大きく負荷がかかる運動は控えた方がよいでしょう。負荷が大きくかかる運動は、逆に椎間板にダメージを与えてしまいます。ひねりが多いゴルフや野球、テニス、負荷が多くかかるダンベル上げ、ウェイトトレーニングは避けるべき運動です。
重いものを持ち上げる
重いものを持ち上げる時にも注意が必要です。意識せず腰に負担がかかる姿勢で行うと、腰に強い負荷がかかる可能性もあります。腰を曲げたまま、物を持ち上げる仕草は誰もがしがちな姿勢です。腰のことを考えると、腰を丸める中腰の姿勢は避けたい姿勢です。腰を落とし、膝を使うように持ち上げるようにしましょう。
喫煙
喫煙は、全身の血液の流れを悪くし椎間板の劣化を進めます。腰椎間板ヘルニアの症状がある場合は、禁煙することをおすすめします。
腰椎間板ヘルニアの治療法とは
腰椎間板ヘルニアになった場合は、どのような治療法が適切でしょうか。治療法にはいくつかの方法があります。症状や痛みの度合いによって治療法が異なるため、あなたに合う治療法を見つけましょう。
手術治療
全身麻酔を施し、圧迫している椎間板を摘出後、細い排液用の創部ドレナージを用いて留置して手術は終了です。手術時間は1~3時間ほどとなります。椎間板ヘルニアは、自然治癒することが多いといわれます。椎間板ヘルニアの手術治療は、すべての治療を施して効果が得られない場合の最終手段です。この手術を行うメリットとして、早く痛みから解放されることがあげられます。
投薬・注射治療
椎間板ヘルニアの原因は、飛び出た髄骨が神経に当たることで、痛みがともないます。その痛みを抑える保存的療法の1つにあげられるのが、投薬や注射を用いた治療法です。痛みの根本的な髄骨は手術でなければ、なくなることはありません。
しかし、炎症を抑えて、痛みを和らげることは薬で可能です。痛みが強い場合に利用され、鎮痛を目的とした薬を使用するのです。消炎鎮痛剤、ビタミンB剤、ステロイドが主に内服薬として処方されます。ブロック注射とよばれる注射治療もあります。
コルセットなどの装備器具治療
保存的療法の中でも一番多い治療法として、コルセットなどの器具を使用します。コルセットで、痛みのある部分を固定することで負荷がかからないようにします。安静にしつつ、動く必要がある時は、固定して症状が悪化しないようにしましょう。
まとめ
今回は、腰椎間板ヘルニアの治療法やしてはいけないことについて解説しました。腰痛は誰しもが経験する症状です。仕事や日常生活に支障をきたすと困ることも多いでしょう。上手に腰痛と付き合っていく必要があります。「よこすか整骨院」では、腰痛にお困りの方のカウンセリングも行っています。腰椎間板ヘルニアや腰痛でお困りの方は、ぜひ1度施術を受けてみてください。